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第14話 天使の秘密

(1776〜7年・オスカル満20〜21歳)

 オスカルはふと、ロザリーを思い出す。…天使のようだったと。
でもアニメのロザリーは現実的で、結構大胆で、芯がしっかりしている自立型人間。
今回は、ロザリーとポリニャック夫人との不幸な出会い…いや再会。

 オスカルの心配をよそに、アントワネットは回りが見えていない。自分の幸せイコール国民の幸せと思ったのが彼女の不幸の始まりとか。誰かこの人を止めて…と言う感じ。でも、実際はオスカルなどは身分からしても、王妃であるアントワネットに忠告などと大それたこと、言えなくて当たり前。

 そして、オスカルと父とのちょっとした対立。
民衆は飢えている。早く何とかしなければ大変なことになる、とオスカル。
そんな事など貴族は考えなくても良い。決められた道を歩け、剣の腕を磨け。その方が楽だ、余計な迷いは毒だと。
 だが貴族が何だ、公爵が何だと、怒るオスカル。レールに乗った人生に、じっとしていられないオスカル。沸き上がる不満。

 原作を大事にする余りか、演出が原作のマンガ形式のまま。全く同じ展開なら、アニメにする必要はない。プラスアルファを求めたい。
オスカルに弱みはなかったのか、好きな人もいないままこの歳まで寂しいとは思わなかったのか、などとささいな事も描いて欲しかった。

 今回は、ロザリーの生みの母ポリニャックが、育ての母ニコール・ラ・モリエールを馬車でひき殺している。
母の墓前で嘆くロザリーを励ますベルナール登場。
罪の意識におののくポリニャック夫人と復讐を誓うロザリー。
オスカルの母をポリニャックと間違えたのは、やはりロザリーの運の良さ。ロザリーの苦労話を聞いて優しく諭すオスカル。だがオスカルはまだロザリーほど苦労はしていないのだ。

 取り敢えず、オスカルはロザリーの憎しみを他に向けようとするしかない。
今はまだ、社会に不満を感じつつ、オスカルはやはり貴族という立場にいる。
よもや、ロザリーを可愛がることで(平民をたとえ一人でも助けたことで)、民衆全体の苦しみを少しでも助けたと感じていたのではないだろうけれど。
 彼女の心の中に芽生えた身分制度への不満。「弱いものを守りたい」という気持ちを持ったまま、今の段階で彼女の民衆への寝返りは考えられない。彼女が完璧に平民側につくのは、これよりまだ10年も先の事である。



2000.7.14.up