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第28話 アンドレ 青いレモン

(1788年の初め頃・オスカル満32歳)

 「青い○○」と言えば、イタリア映画の青春物のタイトルのようだけど、いかにも青春ステディ物風のタイトルが明るすぎて、今回踏んだり蹴ったりの彼(フェルゼンも同じ)にはちょっと気の毒。
それともこのタイトルは、あの「幼なじみの思い出は〜♪」という歌からイメージすればいいのかなぁ?
もし直訳で今回のサブタイトルをつけるとしたら「4角関係大騒動の巻」。

 では、今回の物語は……。
オスカルを遠乗りに誘うアンドレ。私生活ではこの二人仲が良さそうだが、アンドレの残された右目の悪化は進行しているのが気がかりなところ。

 同じ頃、アントワネットの長男ジョゼフが突然倒れている。
彼はいつも一緒にいる母・アントワネットの名を呼ばず、苦しそうに父の名を呼ぶのだ。
確か子育てのためにプチトリアノンに逃避したはずのアントワネットなのだから、どう見ても子供好きな彼女。父王よりも子供に好かれそうな気がする。
母としてのアントワネットは申し分ないと思うが、これはアントワネットがフェルゼンとの恋を普段から後ろめたく思い、苦しんでいることとしての演出だろうかと思う。

 いたたまれないアントワネットは聖堂に駆け込み、神に息子の回復を祈る。
そう、彼女には罪の意識にさいなまれる事があった。フェルゼンとの秘めた恋。
もちろん、それがジョゼフの病気に関係あるわけないのだが、母親である自分の名を呼ばず父王の名を呼ぶわが子を見て、夫に愛情を感じていない彼女は猛反省する。
ジョゼフが助かるのならフェルゼンと二度と会わない誓いを立てても構わないと、嘆きながら神の前で告白する彼女と、その言葉を陰で聞いてしまうフェルゼン。

 愛する人の子供が重い病に倒れても、彼は手を差し伸べることも出来ない。それどころか彼女を罪の意識で苦しめる男になってしまったのだ。彼が願ったのは、ひたすらアントワネットの幸せのはず。
守るどころか苦しめる、その事実はフェルゼンを何より苦しめる。
そして自分の想いは許されざるものであり、愛せば愛するほど何も実らない愛だということ。…嘆きたいのはフェルゼンも同じだ。

 そんな心を持て余して、ついふらふらと親友オスカルの所へ彼の足は向かう。そう、少し前にオスカルによく似た貴婦人と踊ったのだ。ほんの一瞬、アントワネットを忘れさせてくれた美しい女性。
彼はその貴婦人の正体を無性に確かめたくなった。よもや彼女に鞍替え…とまではいかないだろうが、自分の心の苦しみから少しでものがれられるのであれば、どうしても知りたいと考えるのも無理はない。
それにフェルゼンは何かに行き詰まるとオスカルの元を訪れるのだ。こういう孤独で、ドツボにはまった時、フェルゼンは静かに自分を受け入れてくれるオスカルの友情を求める傾向がある。
そして彼はオスカルがあの貴婦人であることをうすうす知っていたのだ。それを承知で彼女の元を訪れ、今の状況から逃れる何らかの打開策を得ようとしたのかも知れない。

 愛する人・アントワネットを苦しめてしまい、彼は自信をなくし、絶不調。
だが、オスカルなら親友として、彼を一人の男として認めてくれるのだ。たとえ慰めでもいいから、彼は苦しむ事なく「愛され」たかったのだろう。
もし彼が冷静なときならオスカルの気持ちを察して、貴婦人の件はそっとしておいたかも知れない。せめて正体を暴くにしても、彼女との長きの友情を思えばもう少し穏便な方法がなかったものかと思う。
だが4角関係の4人すべてが何らかの理由で八方ふさがりのピーク。こうなるのも仕方なかっただろう。

 ブランデーのグラスを回しながら、お互い心にそれぞれ何か想いを秘めているオスカルとフェルゼン。
オスカルは差し向かいになると彼に目すら合わせられない。ばれたくないのだ…。
 他愛ない雑談の後、ついにフェルゼンはなぞの貴婦人のことを切り出す。
謎の女性の正体を暴きたい興味か、一時でも苦しい気持ちが紛れると思ったか、あとさきのことを考えず、彼女が貴婦人であることを確かめたフェルゼン。

 溺れるものはワラをも…と言うが、自分の傷の深さに耐え切れずフェルゼンはオスカルにすがり、結果的に彼女に自分と同じような苦しみを(故意にではないものの)植え付けてしまう。
 一方オスカルにとっては正体がバレたことでフェルゼンとの決定的な別れになってしまう。思わずその場から逃げ出すオスカル。ついに恐れていたときが来てしまったのだ。異常な空気に気づくアンドレも不意に体が凍りつく。

 フェルゼンに背を向けて泣くオスカルは、友達の仮面をかぶっていた事への別れを告げる。もう、終わった恋なのだと。
愛には実るものと実らないものがあり、この世には喜びの愛と苦しみの愛があると彼女は言う。オスカルはひたすら実らない愛に身を焦がしていたのだ。そこにはあまりに喜びは少なかった。

 だが、フェルゼンも泣いていた。フェルゼンも大切な友を一人失ったのだ。
そして彼はこの世には苦しみの愛しかないと言う。たとえ気持ちが通じても、お互いに苦しめ合うことにしかならないフェルゼンとアントワネット。

そんな苦しみの中にある二人に対し、オスカルはいつか喜びの愛が訪れることを祈る。
フェルゼンは決して幸せではない。傷つきながらも彼は死ぬまでアントワネットを愛し続けるのだ。オスカルは彼の深い悲しみを想い、彼の後ろ姿に涙する。

 オスカルとフェルゼン。
さて、ここでこの二人の微妙な関係を私なりに勝手に解釈してみよう。
親友としての彼らは共に信頼しあってきた。
そのオスカルは今日も、ドレスを着た前回も、正体がばれそうになったら逃げ出している。そして、フェルゼンの返事も待たずに一方的に別れを切り出している。
彼に思いを寄せ続けながら、本人に思いが届いた時が終わりなのだ。

「初めて出会った時から君が女であることをわかっていたら…」わかっていたら、アントワネットではなくオスカルを選んでいたのだろうか。
彼の言葉は単に二人がついに恋人として成立しなかった「ご縁のなさ」と、親友であり続けることができなかったことへの悲しみにすぎない。あり得なかった過去は、あくまで都合のいい妄想なのだ。

 オスカルはあれほど虚像のフェルゼンを恋い焦がれておいて、実物のフェルゼンには拒否反応。これは実物に愛されることから逃げているのだ。ただ単に主人アントワネットへの裏切り行為をしたくないだけではない。
それにフェルゼンがオスカルの元へやって来たのも、アントワネットとの秘めた恋に疲れ果てたからである。そうでなければのこのこ正体を暴きに来るバカはいない。

 彼は原作のように、オスカルに対して「自分の心の中はアントワネットでいっぱいだ」とは言えないほど傷ついて疲れ果てて、オスカルに救いを求めて来ているのだ。
それはもしかして友情ではなく、オスカルを女性として求めていたのかも知れない。たとえそれが本物の愛ではなく、同情と救いの愛情であったとしても、せめて苦しい愛ではないのだから。
だが、オスカルもフェルゼンを救えなかった。彼女はフェルゼンの虚像を愛していただけなのだ。

 結局、フェルゼンがどう切り出すかを待たずに、オスカルはフェルゼンを思いっきし振ってしまったのだ。
彼女はこれを片思いの破局と思い込んでいるが、それが自分の心の中にある「女としての幸せから逃げる」という鉄壁のブロックによって、男性の愛情を受け付けられないようになっているのを全然知らないらしい。
それでなくともフェルゼンの気持ちを知るオスカルのこと。彼がアントワネットのことで思い詰めてここに来たと察知してもおかしくない。偽りの愛情はオスカルにしても受け入れることは出来ないだろう。第一この場合、二人がどうにかなってしまうと「お互いに偽りの愛情同士」になってしまう。

だが実際、オスカルにとってはフェルゼンの事を断ち切って正解だと思う。
女を捨てたと思い込んでいる彼女は、そんな偽りの恋をいつまでも引きずるより、もっと身近な存在に気づいた方がいい。アンドレはいつも地道な誠意を向けているのだ。気づく以前にせめてその気持ちだけでも肌で感じた方がいい。

 気の毒なのはフェルゼンである。彼は救われるどころか友情も失い、アントワネットの代わりに幸せにしてあげたい女性も、慰めてくれるはずの女性も見つけられなかったのだ。

 フェルゼンが去った居間で、目に涙を溜めながらグラスの破片を大事そうに一つ一つ拾うオスカル。彼女はまるで粉々に散った二人の友情と、戻らない時間を拾い集めているようでいかにも痛々しい。気を利かして姿を消していたアンドレがオスカルに声を掛けるが、彼女はそれどころではない。

 アンドレはオスカルの気持ちを察して黙って立ち去るが、突然再び目が悪化。
襲い来る失明の恐怖に耐えかね彼女の名を叫ぶアンドレ。だが、こんな時の心の支えオスカルは失恋の痛手に傷ついているのだ。

 いたたまれずパリの安酒場に逃げ出すアンドレ。
そこには荒くれた衛兵隊の男たちが来ていて、アンドレは隊長格のアランに出会う。
アランたちも捨て駒のような自分たち衛兵隊の立場で、毎日ストレスをためている。
彼らはそんなやっかいもの扱いされている自分たちの憂さを、酒とケンカで晴らしに来ていたのだ。

 とにかく男同士、本音で生きているアランたちと殴り合いをして気を紛らわすアンドレ。
しかし酒や大騒ぎで一時は忘れても、とうてい気が晴れるはずがない。やがて愛する人の姿すら見えなくなる悲しみにひとり苦しんで帰路に就くのだ。

 そんなアンドレの帰りを起きて待っていたオスカル。ただ眠れないだけかもしれないが、何を待っていたんだろう、彼女。きっとアンドレに聞いて欲しいことがあったからかもしれない。「近衛を辞める」と。

 オスカルついにパニックのピーク。
心のバランスを崩し、制御不能の感情は自分でもどうにもならない。
そんな今、何をすべきか。パニックの中考える。
近衛を辞めること、それしかない。

 固い決意の元、今まで歩んできた道、そこにはオスカルの喜びも悲しみもあったはず。だけど何かがゆがんでいた世界。気が付いていても、どうしようもないと無意識のうちに自分に言い聞かせ、強く生きることを決意していたはずの彼女。

だが、フェルゼンとの決別はオスカルの想像以上の打撃。
オスカルが築いていた「虚構の世界」は、崩れていく。
だがこれは偶然ではない。ドレスを着て踊ることで、結局フェルゼンに自分の気持ちを知らしめる結果になることは遠からず彼女にはわかっていたはず。

 ここがまさに分岐点。ついにオスカルとアントワネットが離れて行く。
さらにつっこんで言うとこの運命の回は、オスカルの行動(西洋ちゃぶ台がひっくり返る大騒動)がきっかけでオスカル・アントワネット・フェルゼン・アンドレの4角関係がひっくり返り、今後の4人の人生を大きく変えることになる。さらに彼ら4人だけでなくアランもアンドレと出会っており、それぞれの登場人物にとっても分岐点となる激動の回。

 貴族社会の中でついに行き詰まってしまったオスカル。
アントワネットの心に沿ってきて、うやむやにしてきた自分らしい生き方。
しきたりや義務などの取り決めが人間を支配し、自分らしさなど求められない生活。
その見返りに彼女はずっとその貴族社会に属し、身分という制度で保護されて来たのも事実。
自分のこれまでの人生を無駄にしたくない反面、フェルゼンへの想いは今までの自分を否定するような激情だったはず。この相容れない二つの気持ちの葛藤も当然あっただろう。

だがずっと自分の気持ちを納得させ、理由を付けて、押さえ続けてきたことの限界が、まさに今。
何かに夢中になることでその他の事を忘れられるようにひた走って来たこれまでの人生。
これって伏線かどうか知らないけれど、第一話の「夢中で走っている時はいい…。だが急に立ち止まって足元を見た時、ふと自分はどこに行こうとしているのかと思う…」という不安げな台詞がここでオーバーラップしてくる。

 彼女は守るものをひとつひとつ失っていき、ふと振り返った時、誰にも打ち明けられない・誰にも理解してもらえない孤独を背負っていたのだ。要求されて、用意された人生のレールを走って来たオスカルは、もうこれ以上枠に固められた世界には居られなかったと思う。

 フェルゼンに最初から女として出会っていれば違った形になっていたかも知れない。
だが男らしく振る舞えば振る舞うほど男でも女でもなくなっていく、自分を中途半端な存在にしてしまった貴族社会に対する不信感。

そして民衆を苦しめ、一部の者だけが特権を持つ不完全な制度への反発。
アントワネットの元から逃げ出したのは「失恋」が直接の引き金かも知れないが、そもそもは貴族社会での行き詰まりが原因。
失恋がなくてもどこかの時点でアントワネットから離れていくだろうが、結果的にも時期的にも正しい判断であろう。

 とは言えさすがに真面目な人だけあって、女を捨てるだなんてその方法はかなり乱暴なのだが…。
女としての自分を忘れさせてくれるほど厳しい任務に就きたい。ここまで男として育って来たことを後悔したくない…のだ。
それと、立場は男と同等に強いけど女性として存在できないオスカル。回りの女たち(これがまたみんな強い強い!)のことはさておき、「自分の心の中にある女性的な部分は人として弱いもの、恥ずべきもの」と自己判断を下していたのではないかと思う。そして今、その自己暗示によって、自分が苦しむという自家中毒に陥ったらしい。

そもそも彼女はこれまで本当の自分とは何なのかという根本的な疑問すら頭から振り払い、わざと考えまいとして淡々と任務をこなしてきたから仕方ない。

 だが誰も普段、「本当の自分」など考えまいとしてはいまいか。
もし、肩書や経験や自信などというものを取り除いた場合、自分がそれらとは全く反対の傷つきやすくてひがみっぽい本質を持っていたら…などと考えたくはない。本当の自分が弱くてつまらなくて小さい人物だったら自尊心が傷つくのだ。…真の自分と向き合うのは誰にとっても難しい事かも知れない。

オスカルの場合は自分から逃げていたというより、育って来た環境から、女である部分を否定されていたので、自分と向き合うことすら禁じられていたような気がする。彼女がぼちぼち自分と向き合うのはこれ以後(後期)である。

 一方、アンドレは苦しむオスカルを見て、彼女をますます女として意識してしまう。もう激情は止められない。
彼は、意地になって男として生きようとするオスカルの姿にアタマがクラクラ〜の状態。
それもそのはず、ラソンヌ先生の元を訪ねたアンドレは残った右目も失明の危機にあることを知るのだ。彼の絶望はオスカルへの気持ちでしか癒せない。

それなのにオスカルは、新しい配属が決まればアンドレにもう供をしなくてよいと言い放つ。男として生きていくためには、まず自立する必要があるために彼から離れていこうとしたのだ。
アンドレにすれば、絶望感のダブルパンチだ。ここで引き下がれば自分の気持ちはオスカルに一生届かない。ついに混乱して「バラはバラだ」なんて突然意味不明のことを切り出すアンドレ。
本当は批判ではなく、自分の激情がついに押さえられなくなっただけなのだが、抽象的だから言葉の意味がどうとでも取れる。案の定、オスカルは悪〜く取ってしまう。

オスカルが男になれるはずがない。女だからこそ、俺はお前を好きになって、これほど苦しんでいると言いたかったのだ。こんなに男の心をかき乱すほど、お前は女として人として魅力的なんだと…。決してバカにしているのではない。
 裏腹にお前は弱い人間だと言われていると思い込むオスカル。だが、図星である。彼女は自分の弱さを知っている。いや、当然誰もが持っている自然な感情すら、彼女には強くなるための障害と見えたのだ。だからかたくなに女を捨てようとする。

 アンドレの言葉に自分が侮辱されていると思い、彼を平手打ちするオスカル。自分は女であり、弱いものだと認めているに等しい。
いつも人には冷静に強がっているオスカル。何だかんだ言って、アンドレにはこういう弱い一面を見せる当たり、よほど彼には心を許しているよう(でも、アンドレの苦しみも知らないで…)。
女が弱いとはアンドレも思っちゃいないし、異性にひかれる気持ちは何も悪いものではない。悪いのは、オスカルが女としての自分の気持ちを否定して来たこと、そして彼女がそんな短絡的な考えに陥ったことすら、誰も気づいてやれなかったことも。アンドレ以外には。

でもどんなに否定しても、アンドレには彼女が非常に女らしいことは見え見え。殴られて、彼女の行き詰まった気持ちを感じるにつけ、ますますオスカルがかわいい女に見えてしまう。

「答えろ」と言うオスカルへの返事はただ激情あるのみ!
気が付けば、アラアラ…勢いのあまりベッドに押し倒している。
ここでオスカルが「ああ…誰か…フェルゼン」と言わないあたり、実はこの頃から自分も本当に好きなのはアンドレの事だと本能的に知っていたのではないかと思ってしまう。
だが、のしかかられて体格の差も歴然の二人。結局、自分が一番認めたくない時に女であることを思い知らされたオスカル、むだな抵抗をやめて泣き出してしまう。

一方、最も彼女がいやがることをしてしまったアンドレは、思わず彼女の涙でひるんでしまう。彼の顔には「俺は一体、オスカルに何を求めていたんだ」という思いが表れている。
彼女を悲しませる事がアンドレの愛情ではない。では一体、何なのか。
オスカルを傷つけた事で人を愛するとは何なのか、自信をなくしたらしい(何をやっとるんだか、この二人。イイ歳して…)。

 彼はその後、ちゃんと冷静になってから、長い間、想いつづけた気持ちを告白する。かろうじて暴行は未遂で終わらせたし、乱暴を詫びて誠意を見せてからなので少しは救われている。…この告白も少しは彼女の心に届いただろうか。
どう振る舞っても、オスカルはオスカル。俺の愛するオスカルに変わりはないのだと(はじめからそう言えば殴られずに済んだのに…)。
オスカルはアンドレに実力行使をされてショック状態。乱暴な扱いと、思いもよらぬ突然の告白に混乱し、おびえてただ泣くしかない。こんな仕草はいかにもウブでかわいい女。

 もし、オスカルの同意があれば、このシーンはアニメベルばら最大の激しいラブシーンになっていただろう。

今日の教訓
ブラウス一枚の姿で寝室に男を入れるべからず、間違いの元。もっと女を自覚せよ。
フェルゼンとの別れは大人の女への第一歩。がんばれ、オスカル。

余談だがアンドレが屋敷に引き取られたのが23年前と言っているが、今、彼が33歳としたら二人の出会いは10歳頃になる。では川で溺れ掛けた6歳の記憶は何なのだろう(あるいは一体、今は何年なのだ?わからない)。

余談その2。フェルゼンとの破局はオスカルにとって正解と書いたものの、もしも?と思う。

オスカルとフェルゼンが結ばれたとしてもそれなりに二人とも貴族として平穏に過ごせただろうし、アンドレにしても早死にしなかっただろうし、主要登場人物が生き残るという前提から行くとこの選択肢も不正解とは言えない。
先は見えないけれど、オスカルにはアンドレを選んでほしかったと言えば私の勝手だけど、人間は考える事をはじめたときから、損得だけじゃ生きていられなくなったのかもね…。



2000.12.18.up