アニメ版 ベルサイユのばら 徹底解説>HOME

前置き

■ここはアニメ版ベルサイユのばらについて楽しく語るページです■

特に前書きは不要だ。私は自己責任を持って勝手に内容を読み、消化し、好き勝手に解釈する、という方は以下の文は飛ばして下さっても結構です。(^^) 進む


このサイトの主旨

このアニメ版・ベルサイユのばら徹底解説は、アニメ版ベルばらが好きで、アニメ版ベルばらについて色々と考えるのが好きな私が、この作品をより理解し、より楽しく鑑賞する方法を探すために作りました。
このページの内容は、私一個人が、あくまで私の主観のみで書いたものです。

 

ベルばらの基礎

 原作が生まれてもう30年以上が過ぎました。今やベルばらと言うと、宝塚、アニメ、映画、ラジオ、バレエ・・・等々、原作を元にして、数多くの作品が生まれました。

もちろん、それぞれの基礎は原作であることは特筆すべきでしょう。

原作者・池田理代子氏のオリジナルキャラクター、オスカルやアンドレの人生と、歴史上の出来事と、実在した人物とを絡めながら、ドラマチックに盛り上がっていくスケールの大きい物語であること、そしてそれらの物語を彩る華やかで生き生きとした登場人物や場面描写のすばらしさ等、作者の漫画家としての手腕は語るまでもありません。

 

原作を元にした「ベルばら」の誕生の是非について

 原作から派生した、他ジャンルのベルばらの是非をよく耳にしますが、このページではアニメ・ベルばらの存在の是非は問いません。

このページは、「アニメ版・ベルサイユのばら」が作られた事について、原作者の了承を得ているもの、さらにアニメ制作にあたり、原作者とアニメ制作者双方が納得して作品が作られたものと見なし、原作とは全く異なる一作品としてアニメ版・ベルサイユのばらを語りたいと思っています。

 

作品を語る前に・・・

 この内容は、私の主観で書いています。ですから、作品の取り方は人によって様々ですし、あくまでちかぴぃの主観でとらえたアニメ版ベルサイユのばらの世界であります。

よって、肩の力を抜き、ひとつのサイドストーリーとして見ていただければ幸いです。

願わくは、アニメ版・ベルサイユのばらを見て私が受けた感動と味わい深さ、そして作品のテーマというものが、このページを見て下さった皆さんに少しでも伝わりますように。

 

このページをご覧になる前に・・・

とにかくアニメ・ベルばらが好きだ。ダラダラと前置きなんて見たくないと言う方は、以下の文は飛ばしてもらって構いません。       

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 このページをご覧になる前に、このページを作った私のスタンスを述べておきます。

私は原作からベルばらファンになり、かつてアニメの放映を見た時、これは私が望んでいたベルばらではないと感じました。
だから、アニメの存在は誰が高く評価しようが私は無関心でした。見る気がないから、見ない。アニメを見ろと制作者が強制するものでもない。それでいいと思うのです。何が好きかは個人の自由、人の心は自由なのですから。
アニメの人気が出ようが全く関係ありません。私には原作が好きという自信があったからです。

 その後、かなり経ってから特に原作にこだわらずにたまたまアニメを見、一つの単独の作品として感動し、腰を入れて語りたくなりました。

もちろん、断っておきますが、ここでアニメを語る事は、あくまで原作とは別の一作品として割り切って、と言う事です。

ですから、このページはアニメ版ベルサイユのばらという作品自体の存在の是非を問うのではなく、すでに存在する作品として認め、前向きに、深く掘り下げ、楽しく語るページであります。

よって、原作並びに原作者の池田氏については、特にこのページでは語りません。

それは決して、原作をないがしろにしているわけではありません。原作には原作のすばらしさがあり、それは多くの方が色々なところで語られている通りだと思います。そして今後も、宝塚やアニメなどをきっかけにし、若い世代の方が原作を見る機会を持ち、益々原作ファンが増えることも望んでやみません。

言うまでもなく原作者の池田理代子氏もアニメ版監督の長浜忠夫氏・出崎統氏も、クリエイターとしてすばらしい才能をお持ちです。

ですが、このページでは作品の良さをのみを語る事にし、それが原作者あるいはアニメ制作者の手腕であるかどうかは、触れないでおくつもりです。
当然、ここの内容についてそれぞれのファンの方が、作品の出来映えは作家の手腕のおかげであると解釈されても大いに結構ですし、又、作家の方々手腕についてはそれぞれのファンの方のページのほうで語られていると思いますので、ここでは語りません。

 

 ただ、ここで申し上げておきたいのは、もし、アニメの存在も許せない、アニメのこういう所が劣っているに決まっていると前提されている、アンチアニメファンの方には不向きな内容かも知れないという事です。

 私は、原作が好きという気持ちとアニメが嫌いと言う気持ちが、必ずしも一つであるとは信じていません。なぜなら、私は原作が好きであって、さらに別の作品として、アニメも好きなんです。

従って、原作が好きかどうかは別にして、アニメを低く評価したい・アニメを批判したい・もしくはアニメが嫌いな方にとって、このページはアニメを高く評価しているので、あまりおすすめできません。

 

 ですが、原作が好きな方にとっては、原作とアニメはどう違っているのかを検討されるのであれば、何かのヒントにはなるかも知れません。所々、原作について書いていますが、それは優劣の比較ではなく、アニメとの「違い」を知るための意図のみです。

 

 あばたもえくぼと言いますが、私にすればアニメのどんな描写も、愛すべきシーンなのです。アニメを鑑賞しながら、ここはこういう意味が含まれているのかな?とかこのシーンでアニメのオスカルはこういうことを考えているのかも?などなど、想像を膨らませて考えるのは楽しい事ですし、これからアニメ版・ベルサイユのばらをご覧になる方々にとって、少しでもアニメを鑑賞する楽しみが増える事を願っております。

 

前置きが長ったらしくてすみませんが・・・

 どうして、こう長々と前置きを述べるかと言いますと、今やベルばらが好きといっても、みんなそれぞれのスタンスが違うからです。

どのベルばらであろうと、一人一人が個人の自由で好きになったものを、誰がとやかく否定できるでしょうか。

そして同じベルばらなのにどれでも一緒と言うわけにはいかず混乱が生じるのは、各人のスタンスの違いからだと私は思っています。

たとえば、原作のみを取り上げるサークルに、アニメだけが好きな人が入ってきても、話が食い違うように、同じタイトルの作品であるからこそ起きる混乱があります。

又、オリジナルである原作で感動したファンと、原作を知らないままアニメや宝塚だけを見て「これがベルばらなんだ」と思うファンとでは、「原作」への思い込みも違うでしょう。

原作ファンとしては、オリジナルを知って欲しいという欲求も当然ありますが、これだけベルばらの世界が広がっている今、
「どのべるばらが正しいか」という問題は解決できるのでしょうか。

タイトルこそ一緒なのに、全く異なる「ベルばら」たち。そしてそれぞれに独立してしまった作品を支持するファン。支持する作品が違うのに、同じ「ベルばら」という枠の中でファンがひとくくりにされている現実。

これらのスタンスが違う者同士が、互いに自分の立場こそが正しいと主張しても、決して解決にはならないと思います。

では、どうやれば解決できるかと言うことは、これからの課題ですが、私が思うに、色々ある中で自分が関心を持たないベルばら作品については「別の作品」として割り切り、それらの自分が支持していない作品については「自分は部外者である」と見なし、干渉しない方がいいのではないかという事です。

又いずれかの作品に対して「嫌い」という意味で関心がある方は、「アンチ○○ファン」と前置きされてはいかがでしょうか。

当然、広い意味でのベルばらファンが友好的に集まった場合に発言するときは、前もって自分のスタンスを明らかにしたり、他のスタンスに立つ人たちをないがしろにする態度や発言を避けると、トラブルは起きにくいでしょう。

もし、どうしてもアンチな意見を発言したいときは感情的ではなく冷静に分析し、聞く相手が納得するような理由を考えてからにする、又は公の場ではなく自分と同じスタンスの人間同士の内輪話にする、という配慮があればどんなものでしょうか。

で、話は戻りますが、アニメ版ベルサイユのばらを認めるか認めないか、良いか悪いかetc、作品の価値に白黒をつけたいという気持ちは私にはありませんし、このページの主旨でもありません。

ただ、語る側の人間がどういう立場で書いているかを、前もって明らかにしておいた方が、混乱も少ないと思われますので、私個人のスタンスをこの前置きでくみ取っていただければ、と望んでおります。いきなり内容に進み、もし感性の違いを感じられたのであれば、こちらも申し訳ないですし、時間の無駄になろうかと思います。

と言うことで、長々と前置きをしまして本題へと進ませていただきます。

          
1998.12.31.アップロード

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